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宮本常一氏「山に生きる人びと」

「歴史」は好きだけれど、 誰と誰が「戦い」、そして誰が支配者となったか‥‥、 まるでゲームのように「出世争い」を楽しむような見方しかして来なかった。 大半を占める民衆の暮らしぶりというものはほとんど教えられない。 そんななか、宮本常一氏は庶民の…

アルプスの少女ハイジ

“アルプスの少女ハイジ”を「たかが子供用」だなんて、 あなどってはいけない!

ノムさんが可愛らしい!

ノムさんが「可愛らしい! 」 なんて言っちゃ、失礼かも知れませんが‥‥。 元野球名選手、名監督の野村克也さんがインタビューを受け、 奥様(サッチーさん)との死別後の淋しさ、空しさ、 監督の声が掛からないと言って「ぼやく」 など、 飾らなく語っているの…

「甘えられる」のが正常

A紙の土曜日版に 「甘えられる相手はいますか?」 ということでアンケート記事があった。 甘えられる相手が一人もいない人が44%もいるという。 甘えないのは余りにも自立心の強い人で、甘え方わからないらしい。 自分で頑張ってしまう人は、放っておかれ…

敬遠はしない方がよい!

敬遠の意思表示をすれば、投手はボールを4球投げなくても打者を一塁へ向かわせることができる。 試合時間短縮を目的とした野球規則の改正案として、大リーグ機構が選手会に提示したそうだ。 この改革案が検討されていた昨年、(マーリンズ)のイチローは、 …

オケ老人(ボケ老人にあらず)

オケ老人! (小学館文庫) | 荒木 源 老人ばかりで構成された平均年齢おそらく世界最高齢のアマチュア・オーケストラ「梅が丘交響楽団」(略称・梅響)に、ひとりの高校教師・中島が間違って入り込んでしまったところから物語は始まります。 彼は、全く演奏など…

田舎のパン屋が見つけた“腐る経済”

ドイツの作家ミヒャエル・エンデは、『エンデの遺言』の中で、「自然界のあらゆるものは腐るのに、この世でお金だけが腐らない」と、現代の金融システムが引き起こす弊害に警鐘を鳴らした。 エンデは、「腐らないお金」が支配するマネー資本主義の矛盾を克服…

篠田桃紅『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』

篠田桃紅さんによる 『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』、が面白い! 篠田桃紅さんは書道家というより、美術家、芸術家と呼ぶべき偉大な人である。 生涯、家族を持つことなく独身を貫かれてきた。 どこの美術家団体にも所属することなく…

共感できなくとも同志

3月13日(金) http://www1.nhk.or.jp/asaichi/images/h1_icon01.pngプレミアムトーク 西加奈子 ことし1月に「第152回 直木賞」を受賞した作家の西加奈子さん(37歳)。 作家生活10周年の節目に、自分のすべてを注ぎ込んだという長編小説『サラバ…

本物の清潔さとは

西 加奈子さんのコラム「清潔さ」には、彼女の清潔な精神が伺われます。

“田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」” Ⅰ

田舎の古民家でパン屋をする渡邊格さんが、“田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」”という本を出版しています。 天然酵母が発酵することで強い生命力を発揮するのを見て、 農業も農薬を使い続けると土がだめになり、生命力の強い食材が育たなくなる。 さらに地…

個人主義の淋しさ

私は、少年時代からの夏目漱石ファンで、何度も読み返し、すっかり自分が 漱石になったような気分でいました。 その、夏目漱石の100年前の講演について、漱石研究者の小森陽一・東京 大学大学院教授が、「読み解いて」、という新聞記事がありました。 漱…

人生の秋に

ヘルマン・ホイヴェルス「人生の秋に」(春秋社) 最上のわざ この世の最上のわざは何? 楽しい心で年をとり 働きたいけれども休み しゃべりたいけれども黙り 失望しそうな時に希望し 従順に、平静におのれの十字架をになう 若者が元気いっぱいで神の道をあゆ…

本物の人間

私もかねてから、どんな人間が素晴らしい、尊敬に値する人なのだろうか? どんな人間になりたいか? ということを、づっと考え続けてきました。 今朝の新聞の「読者の声」に、とても素直な心でそれを求めている方の投稿があり、 そのシンプルな心の美しさに…

僕はお金を使わずに生きることにした

僕はお金を使わずに生きることにした マーク・ボイル 吉田奈緒子訳 イギリスで1年間お金を使わずに生活する実験をした29歳の若者マーク・ボイルのお話です。 筆者は資本主義が地球の資源を食いつぶしていくことに疑問を抱き、1年間お金を使わずに生活す…

ナリワイをつくる

「ナリワイをつくる」 人生を盗まれない働き方 伊藤洋志 香川県丸亀市出身 地球温暖化反対とか、戦争反対とか、表立って一言も言っていないけれど、 こういうことを実践していけば人間らしく、楽しく、幸せに生きていける。 ということを教えてくれる本です。

寺田啓佐「発酵道」

寺田啓佐「発酵道」 寺田啓佐さんが自然から学ぶ酒造りに至った経緯と、そこから学んだ生き方がつづられています。

暮らしの中に芸術を取り入れよう!

徳島で第一次世界大戦で俘虜となったドイツ兵たちが収容所という逆境にもかかわらず、ベートーヴェンの第九を国内初演したり、文化的な生活を送ったという実話があります。 一方、アメリカでは在米日本人が第二次世界大戦で強制収容され、また、そこで逞しい…

天野祐吉さんのCM天気図

天野祐吉さんのCM天気図はいつも拝読させていただいていますが、 今回、とりわけ「痒いところに手が届く」ように、的確に、分かり易く書いて下さったと感心させられています。 でも、読んで下さった方がどれだけいるか~? そして、共鳴して下さる方が大勢い…

「日本人の音楽表現が空っぽで、ナンセンス」と言われる理由

日本の音楽教育の間違いを指摘している紙谷一衞氏は、その最大の理由は「楽譜の音を正確に並べさせるだけの教育」と言っています。 「楽譜に正確に、忠実で在れ!」とする教育は新即物主義的教育として、「楽譜にこだわらず、盛り込められた音楽を自由に表現…

「人がガンになるたった2つの条件」安保徹著

「人がガンになるたった2つの条件」安保徹著 この本を読んでいて「アハ体験」の大切さ、凄さを感じました。 いつも本質は何か?ということを真摯に考えている人に、神様がプレゼントしてくれるかのような突然の閃めきが訪れる。 予期できるものでもなく、必…

フルートとともに

自分の本を愛読書と言うのはおこがましいことですが、「愛読書」の端くれにしていただけたら~、ということで紹介させていただきます。

実年齢より20歳若返る生活術

実年齢より20歳若返る生活術「南雲吉則」著 若返りたいという願望に駆られて読んでみたいと思う人もいるかも知れないけれど、人間の生き方を示唆する内容があり、共感させられます。

大往生したけりゃ医療とかかわるな!

自然に生きるのをモットーとしている私にとって、「自然死」を推奨する中村仁一先生の説は共感させられます。 人間以外はすべての生き物が自然死をします。 インドでは人間も自然死があるそうです。

田舎暮らしに殺されない法 丸山健二著

田舎暮らしに殺されない法 丸山健二著 この本を1ページめくったとたんに、顔面、張り倒される思いであった! 泳ぎを知らぬ者が濁流を渡ろうとするものだ。とか 失敗と挫折に満身創痍になって住み慣れた都会に戻ってくる。だの あげくは、殺されないようにす…

今田求仁生対談集「愚者の智恵」森の心の語り部たち

森林が人間に与えてくれる計り知れないものを教えてくれる対談集。 動物と人とが心の交流出来ることは理解できているつもりでしたが、 木々や植物ともそれが出来るということは、この本を読んで初めて「そんなことが出来るんだ‥‥」と考えさせられました。 自…

岸田 衿子さんが亡くなった!

岸田衿子さんが亡くなった! 岸田さんは1929年、東京に生まれる、詩人。 妹は女優の岸田今日子さん、詩人の谷川俊太郎氏は元ご夫君。 東京芸術大学美術学部油絵科卒。在学中に呼吸器を患い、山小屋暮らしをしながら詩作を始めました。 岸田衿子さんの詩…

東京漂流

藤原新也氏の「東京漂流」 東京湾に暗躍する野良犬こそ本物の生き方 野性で在ることは自由の証し 本物の自由人は「野たれ死」すら恐れない インドでは「野たれ死」した人が、ガンジス河に流されることが何の違和感もなく行われている‥、らしい! 彼らにとっ…

森の生活

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー 「森の生活」 飯田 実氏訳の岩波出版に何度も挑戦しながら、中途挫折という屈辱的な思いをさせられて いた「森の生活」上巻をやっと最後までたどり着いた。 でも、やっぱり読むのに骨が折れました。 途中でいっぱい注釈が入…

「暮らしの手帖」編集長の松浦弥太郎氏

「暮らしの手帖」編集長の松浦弥太郎氏の著書 「今日もていねいに」 とうい本のなかにこんなことが書かれていました。 ものは壊れる 「新しいものを買った方が安上がり」 という世の流れがあるけど 手をかけて修繕することで ようやく自分のものとなって、愛…