篠田桃紅『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』

篠田桃紅さんによる
『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』、が面白い!

篠田桃紅さんは書道家というより、美術家、芸術家と呼ぶべき偉大な人である。
生涯、家族を持つことなく独身を貫かれてきた。
どこの美術家団体にも所属することなく自由に仕事をされてきた。
その桃紅さんが100歳となり、自由の範囲が無限に広がったように思うと書いていらっしゃるのだった。
「この歳になると、誰とも対立することはありませんし、誰も私とは対立したくない。百歳はこの世の治外法権です」とある。
治外法権とは大変ユーモラスなたとえのように思う。しかし桃紅さんがその境地に達するまでの孤独に徹した道のりは、実に厳しいものがあったことを考えずにはいられない。
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