NHK Eテレで「奇跡のレッスン」という番組があります。
世界の一流指導者が子どもたちに1週間のレッスンを行い、技術だけでなく心の変化 まで呼び起こすというものです。
新体操、合唱、陸上100メートル走、料理、野球、ストリートダンスなど、たくさんのものが取り上げられていますが、
何よりも指導を受ける前と後で、子供たちの「顔」がまったく変わって来るというのが鮮烈で、興味深く見ています。
その反面、日本の指導が「勝ち負け」だけに偏し、子供たちに硬直した緊張感しか与えていないという傾向が浮かび上がって来ます。
子供たちの顔、身体から、やっていることの「本当の楽しさ」を愉しんでやっていない、という表情がありありです。
勝てば歓声を上げ、負ければ泣き崩れ、
一見、感動的な「青春ドラマ」を見るような日本の指導に、教育上何の問題もないように思えますが、
「奇跡のレッスン」で、世界の一流の指導者の求めるものを見れば、
求めているものがかなり違うように思えます。