駅・空港ピアノがおもしろい!

駅・空港ピアノ ヨーロッパやアメリカで収録されたものがNHKのBSⅠで放送されています。

最近、話題となり、日本でもあちこちの広い空間を利用してピアノ置き、自由に弾いて貰おうと広まっています。

でも、真似はしているのですが、本質的には少し違うように見受けられます。

決定的に違うのは音楽を本当に好きであるかどうかという点です。

日本の人たちは、中断した子供の頃のお稽古事を再体験したいという思いで演奏している人が多いように思うのですが、外国の人たちは、本当に心の底から音楽が好きで好きでたまらないといった感じの人が多いように思います。

さらに、「人間性」の違いもあります。

日本の人たちは自分の気持ちより「間違えたらどうしよう」とか「下手クソで恥ずかしい」とか、他人からの目を気にしています。 

外国の人たちは「自分が上手」とか、「下手」とか余計なことはまったく考えていません。とにかく「自分が弾きたい」「音楽を愉しみたい」という気持ちが先に在ります。

さらに、日本の人たちは先生のレッスンを受け、順序だって、系統的に音楽をするという考えが定着していて、楽譜なしで即興的に演奏するとか、その場で盛り上がって急なセッションするとかは得意ではありません。

外国の人たちは、自己流だとか、楽譜が読めないとかにはこだわらず、その場で、その場に応じて演奏を愉しみます。

根本的な音楽のとらえ方の違いがあるのがよく解り、(英語教育も同じかも知れませんが)日本の音楽教育の在り方について考えさせられます。