地域行事から子供が消えた

(平成29年)6月18日徳島新聞に、徳島県の小中学生の地域行事への参加率がワースト記録を更新しているとの記事が大きく乗っていた。

昔から日本には「お祭り」という大きな行事があった。
私が子供の頃、少なくとも昭和30年頃までは、親戚の「お祭り」には必ず招かれ、それを学校に申し出ると「早退」を認めてくれた。(現在ではとても信じてもらえない話だろう)

高校時代に、徳島市で良いコンサートがあった時にも、申し出ると先生は快く早退を認めてくれた。
会場の徳島市立体育館に集まった音楽好きのハイカラな高校生が、田舎者の私には眩しく写ったものだ。

ところが近年は、「お祭り」や「音楽会」に、子供の姿がほとんど見当たらなくなったと不思議に思っていたところ、
やはり、徳島県は子供を社会行事に参加させない、全国トップクラスの県だということが公表された訳だ。

これは、生徒を自分の指導範囲内に置いておきたいという、先生の、偏狭な「指導姿勢」にも因るところがあるだろう。

さらに、子供は先生だけのものではない、周りの大人や社会全体で育んでいくものだという感覚も冬眠してしまっているようだ。