近藤ナヲさんを知るお方

「貞光ゆうゆう館にてーかわいい人形ー」

今日は立春立春とは思えないような寒い日が続いていますが、ツクシも生えはじめたみたいだし、春はもうすぐなのでしょうか。
先日、つるぎ町の貞光ゆうゆう館を訪れた時に、道の駅の駅長さんから「ここにかわいらしい人形をしばらく展示してるんよ。作者の先生も来てるから紹介するけん」と、人形の作者の都郷ヤエさんを紹介していただきました。
全国現代クラフト展で入賞した「茶寿」いう作品と、今年の干支、子が結婚式の衣装で羽織袴と白無垢を着た姿のものが展示されています。
都郷さんは、地元の貞光公民館で手芸教室を開催されている方です。
この「茶寿」の人形が着ている着物や帯は、残されていた古い和服地で作られたものだそうです。
この茶寿の人形にはエピソードがあるそうで、人形を見た方々から、大正初期から昭和59年まであった半田女子高の校長先生故近藤ナヲさんとよく似ているといわれるそうです。
人形の作者である都郷さんは、半田女子校で、教員として家庭科を指導していました。
近藤さんは半田女子校の創始者でもあり、女性の自立をめざし、お辞儀の仕方や、お茶の出し方など教育だけではなく、普段の礼儀作法など「品」のある女性になれるように生徒に指導し、生徒や先生方からも尊敬される方だったそうです。「自然と尊敬する近藤先生に似た作品になったかもしれません。
女性に必要な品格を教えてくれた先生だったんですよ」と都郷さん。
半田女子校で学んだ方々にとっても、この作品は立ち止まって眺めたくなるような思いがある作品なのですね。

さて、茶寿とは108歳の事。日本は長寿社会ですので、これから108歳を迎えるかたも多くなるのではないでしょうか。私事ですが、祖母も96歳。茶寿まで元気にいてほしいなぁと思いました。(藪田 ひとみ)
イメージ 1
イメージ 2