自分では気が付かないうちに嫌われているということがよくあります。
理由を確かめたくても、釈明をしようと思ってもどうしようも無いのです。
本人の気が付かないところで生じて、終わっているのですから、
理不尽だ、不本意だと悔しがっても仕方ないのです。
そんな、好き嫌いで物事を決めることはしない方がいいと思います。
好き嫌いは「利害」「損得」から発することが多いと思います。
そうしたことで物事を判断するところから、ほとんどの「世の中のひずみ」というものが生まれていると思います。
好き嫌いや、損得ではなく、科学的、論理的に物事を見つめていかなくてはいけないと思います。
そうすれば「いさかい」も「理不尽な不幸」も少なくなるでしょう。
知人で尊敬するオーボエ奏者がいます。
その方は、どんな偉い演奏家に対しても卑屈になったり、ゴマをすったりしない方です。
また、逆にどんな下手な人や、初心者に対しても横柄に見下げたりもしません。
どんな人に対しても、演奏を良くする為に必要な発言はきちっと分け隔てなくします。
いい演奏を目指す際に、好き嫌や、利害、損得などまったく関係ないのです。
好き嫌いや損得、利害で物事を見ない彼を立派だと尊敬します。