よい指揮者(指導者)を目指そう!
よい指揮者(指導者)とは?
「生徒の能力を見守り、生徒自身でやろうとする力を育てる指揮者(指導者)である。」
指揮者(指導者)はスポーツの監督と同じです。野球の監督がベンチでやきもきしながらも、見守るしかないように、指揮者(指導者)もやりすぎたり、介入しすぎず、じっと見守るのが大事です。
1、アインザッツを揃えようと思わない方がよい。
「そろそろ始まりますよ!」という予告を与えるだけでよい。
揃えるのは音を出す生徒たちが自身が行います。
2、テンポを指示しようとは思わない方がよい。
最初に「こんなテンポで行きますよ」と知らせるだけで、あとは曲の持つ自然なテンポに任せればよい。
rit.やaccel.などがやってきた時こそ、指揮者の腕の見せ所です。
3、「音程」についても指示はしない方がよい。
高いとか、低いとか指示をすべきではない。合うまで待ってやるのがよい。
自分で間違いに気づき、修正出来るようにすることこそ大切である。
4、音楽表現も決して押しつけようとしない方がよい。
指揮のポーズから音楽を感じ取り、どう表現するかを自分で考え、工夫させることが大切である。
5、曲目解説やアナリーゼを得意がって説明する必要はない。
生徒が興味を持ち、自分で調べ始めてこそよい指揮者である。