「外から生まれる音楽、内から生まれる音楽」 似てはいるけれど、異なる音楽
合唱コンクールや吹奏楽コンクールなどでは、一糸乱れず、パワフルで、人目を惹きつけるような演奏が高く評価されます。
しかしそれらはライバルを仮想し、「競争」し「勝利」するということを根底に置いた産物であって、その音楽は「見栄え」「闘争心」「優越感」が先行しています。
篠田桃紅さんは、そんな、外から命令され「揃える」ということが大嫌いだったようです。
付和雷同ではなく、個々の考えを大切にしながら、
個と個が「共振」し、「共鳴」し合って生まれるものこそ最高であり、目指す究極のものだということでしょう。
音楽においても、本当に素晴らしい音楽とは、そうした「内なるところ」から生まれるものだと思います。