「音楽って愉しい~」でいいのだろうか? パート2


沖縄芸能界の「巨人」照屋林助さんは、ご自分の「芸能活動」「音楽活動」について「哀しみ」と「汗」と「涙」と表現していました。

そして7月25日、タイムリーにも音楽評論家の吉田秀和氏の言葉が「折々のことば」で紹介されていました。

「きれいな音であればあるほど、それが何か悲しくひびくのはどうしたわけだろう」

両氏の言葉は「人間の本質」をつき、「宇宙の深淵」を覗いていると感じました。

 

音楽でも美術でも、物事を追求していけば、

「本質的なもの」「深淵」に近づいて行く。 と思います。

 

「美しいもの」「崇高なもの」には喜びとともに、悲しみが共存していると思います。

一見楽しく、乱痴気騒ぎするような音楽の中にも、「ハッ!」とするような悲しみを発見したりすることがある筈です。

この「悲しみ」こそ人間の原点であり、宿命であろうと思います。

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