過日、実家の管理に帰省したところ、窓ガラスが割られていた。
「恐らく野鳥か何かがぶつかったんでしょう~」 と、「お巡りさん」。
早速、近くで修理してもらえるところがないか探したが、サッシ屋さんはたくさんあっても木枠の窓ガラスは直してもらえなかった。
最後にやっと木工、大工の出来る建具師さんが見つかり、お願いしたところ
3mmの厚さの、しっかりした窓ガラスを入れてくれ、前よりも家全体に風格が増した感じ~。 しかもガラスの実費だけでいいと言うのです。
その後、我が家の女流画伯の描いた絵を熱心に眺め、
「ワシは絵や美術品が好きなんよ」、といいながら、
「この家には“角火鉢”はないで?」 「ワシんちには“角火鉢”いっぱいあるよ!」
「見においで!」
と言ってくれたので、後日、訪問しました。
しっかりした家を建てる能力には芸術性も必要ということを、 棟梁さんのお家を訪問して、再確認させられました。
ご自分で桜材の床を張ったり、欄間をつくったり、
深い味わいと風格を感じさせられるお家でした。
その一室に、風雅さを漂わせる“角火鉢”(女性用)が、清楚に佇んでいました。