芸術の在り方

音楽も美術も個人で独占したり、高額なお金を出させて聞かせたり、見せたりするものではない。
聴きたい人、見たい人がいつでも聴いたり見たり出来るものでなくてはいけない。(岡本太郎)

演奏者も聴衆もお金のことを考えずに音楽会が出来るのが理想であるが、ただし、演奏者や芸術家には経費(ギャラ)を保障してあげなくてはいけない。

そのためには、公的機関や主催者(スポンサー)がそれを援助しなくてはいけない。
美術館、音楽ホールなど公的機関は公費で文化活動を援助し、無料、もしくは低料金で芸術を提供出来る努力をしなくてはいけない。

経費が乏しいからといって、アマチュア(素人)や子供で間に合わせるなどという発想は、芸術を卑しめ、衰退させるものでしかない。

「アマチュア」とは「報酬をあてにせずに好事に没頭する輩」であって、
経費がかからないからといって、アマチュアを利用するのは、そうした「純粋なアマチュア精神」を踏みにじることにもなる。