石田晴美さんはE・F・ザイラー氏の愛弟子としてピアノの薫陶を受け、長い間ピアニストとして活躍されて来ました。
視力が少し弱かったこともあり、ソロの演奏会でも、夫君和博氏(フルーティスト)の伴奏でも、いつも全曲暗譜で演奏されていました。
その演奏には、いつも生半可でない気迫に溢れたものを感じさせられました。
その晴美さんが視力がさらに落ちたということで、きっぱりとピアノと決別し、何と「籐工芸」を始めたというではありませんか!
「チャレンジ徳島芸術祭」に出展した、とのことで観に参りました。
ピアノ演奏での凛とした「孤高の迫力」が、籐の作品にも蘇ったのを感じさせられました。