「スポーツ なぜ勝ち負け競う?」
新聞の読者の欄に82才のご婦人の投書がありました。
まるで童女のような純朴な心に、2019年の最後に、2019年最大の「アッハ体験」をさせていただきました。
人は何故競うのか~?
勝つため~?
勝ってどうするのか~?
勝てばどうなる~?
勝つ人がいれば、負ける人がいる。
勝つ人と、負ける人を作り出すのが私たちの人生の目標~?
強い人と弱い人を作り出すのが私たちの生涯をかけた目標~?
絵を始めたら「展覧会に入賞する」ことを目指す。
音楽を始めたら「コンクールで一位をとる」ことを目指す。
スポーツを始めたら「大会で優勝する」ことを目指す。
私たちは今、すべてに競って、勝つことしか目指していない。
絵には「絵の」、音楽には「音楽の」、スポーツには「スポーツの」 それぞれに愉しさ、面白さ、魅力がいっぱいなのに、
その素晴らしさを愉しむことをしないで、
「入賞すること」「優勝すること」「勝つこと」だけにしか目が向いていないのは、なんともったいないことだろう。
「勝つ」ということは、結局「負ける人間をいっぱい作る」ということでしょう。
これは武力に任せ戦争に勝ち、負けた国を従えるということとどこが違うでしょうか?
82才のご婦人の投書には、素朴ながらそこまで見通した、素晴らしい感受性が感じられます。