徳島の音楽界は
「記念オーケストラの問題」
「音楽ホール建設にかかる問題」
など、音楽活動の未来に希望を見い出せない問題が山積していますが、
そんなことには振り回されることなく、生き生きと雑草のように活動している人たちが沢山いるということにも勇気づけられます。
「徳島ジャズ・ストリート」
「徳島アコースティック・ジョイント」
その人たちは協力し合って、徳島市内の小さな喫茶店やパブなどで演奏し、
ファンたちはコンサートの梯子をしながら、好きなアーティストを追っかけ聴きに行く。
会場はムンムンとした熱気に包まれ、
演奏内容も相当充実したもののようです。
地元の音楽家が演奏し、地元のファンが愉しみ、
コンサートを育てて行く。
といったシステムが生まれているのです。
残念ながら「クラシック音楽」の分野ではそんな状況は生まれていません。
「クラシック音楽の世界」はそれとは違った道を歩んでいます。
「超技巧主義」、「コンクール主義」、「エリート主義」で、
「巨大な音楽会場で、コンクールで入賞した、一部のエリートの、超絶技巧を聴く」
という方向に突き進んでいます。
そうでない人達のコンサートには、意味も価値も認めない方向です。
「記念オーケストラ問題」の本質も、そんなところに根っこがあるように思います。
地元のミュージシャン、そして彼らを心から愛し、応援している人たち、
そんな人たちに声援を送りたいと思います。