Trio Atem オータムコンサートvol.2

Trio Atem オータムコンサート  vol.2

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粟田さんの談話で、前回の徳島公演後、
ヘーサンさん(ヴァイオリン)は交通事故で腕を骨折、ヘーウオンさん(チェロ)は重病を体験、と
お二人とも再起が危ぶまれる程の困難を体験されたとのことでしたが、
そのことで、何か吹っ切れるものがあったのか、余計な力が抜け、よく楽器を響かせ、ふくよかで心に平安をもたらしてくれるような音に成っていたと思いました。
 
 
会場には、かつて県芸術祭で長く審査員を務められた「井上總先生」、「吉森章夫先生」がいらしていました。
両先生は、意欲的に活動される方々のリサイタルには、漏れなく聴きに来られています。
少なくとも、私が聴きに行ったリサイタルには100%見えられています。

 現在は、もちろん職務という訳ではなく、純粋に意欲的に活動される方々の成長に期待を持たれ、「それを見届けたい」という、お気持ちで足を運ばれているのだと思います。
こんな御仁がまだ徳島にいたのだと頭が下がります。
かつて「佐野秀雄さん」という方がいましたが、「佐野秀雄さん」も、徳島県下の方々の演奏会にはことごとく足を運ばれ、一人一人の成長と活躍をつぶさに見つめて、事あるごとに激励したり、適切なコメントをされていました。

“地元の音楽活動を真摯に憂え、発展を願っている”

そんな先輩諸氏が、まだまだ徳島に健在なんだ、ということに胸が熱くなりました。