ドイツ留学時代の貴重な体験の一つに、教会でのコンサートに出演させてもらえる機会があったことです。
人口100人そこそこではないかと思われるような小さな村でも,立派な教会コンサートが開かれているのには驚きでした。
その上、びっくりしたことは、ミサやカンタータのオブリガートの独奏者に、驚くほど上手い無名演奏者が出演していることでした。
無名と思っているのは私だけであって、その辺りではきっとよく知られた有名な方々なのだろうと思いますが、日本ではまったく聞くことがなかった、知られていない方々でした。
日本ではほんの僅かな、一握りの、超有名演奏者しか知るすべがないことに疑問を感じていました。
そんな疑問に答えてくれたのが「折々のことば」に載った岡本太郎氏の「ことば」です。