近くの人たちが、お昼を食べたり、会話を楽しむために寄ってくるような、きさくな店です。
感心するのは、どれも手を抜かないで、きちんとしていることです。
「うどん」を注文しても、注文してから茹でるので、かなり時間が掛かります。
でも、客はまったく気にせずに、世間話を楽しんでいます。
その「うどん大福」で、約20年も前に、同窓生の武久君に逢ったのです。
「同窓会をやらなくっちゃね~」と、話しかけたところ、
「お前がやれ!」って、命じられてしまいました。
やっと、今年になって、同窓会開催に向けて動き始めたところ、
彼は待ちきれずに逝去してしまったのです。
私の優柔不断さが悔やまれます。
「うどん大福」は、彼との思い出の残る店でもあるのです。
油断すると見落としかねないほどの、ふつうの田舎の民家といった店構えです。