負けることの大切さ

“負けることこそ大切”
「負ける」ということについては、「負け犬」という言い方がされ、決して良いイメージはありません。

でも、「負けるが勝ち」という素晴らしい表現もあります。
私は、いつか“アハ体験”によって“負ける”ことこそ大切」ということを実感させられました。

人類史始まって以来「競争して、闘って、勝つまでは決して諦めない」という考えを是認する時代が続いてきました。
競争してこそ、戦ってこそ、人類は進歩するという考え方も主流を占めています。
今やそうした思想で固まった人間で埋め尽くされています。


どこかで「負けることをよし」とする人間が生まれない限り、勝者と敗者、いつも闘いに戦々恐々とする時代は終わらないでしょう。

既に、2000年以上も前にイエス・キリストは言っています。
日野原重明先生も毎週のように新聞などに執筆して訴え続けています。
「赦すこと」の大切さを訴えています。

でも、私は「負けることこそ大切」とは考えますが、「赦すこと」は出来ません。
そこまで寛大にはなれません。
競争して、闘って、勝つまでは決して諦めないという考え方は「間違っている」
「それでは決して幸福にはなれない」「空しい」、ということを訴え、
自分も「競争しない」「勝たない」という生き方を実行していかなくちゃいけないと考えています。

我が息子は小学校時代、運動会の網潜り競争で、なんと、みんなが潜り抜けるまで、網を持ちあげ続けているではありませんか‥‥! 「偉いぞ息子!」と拍手を送りました。