ほどほど

大阪でちょっと一杯と思って、店を探していましたが、どこもかしこも大型チエーン店ばかり。
魚民、がんこ、養老の瀧、etc.
こんな店ならわざわざ旅に来た先で入ることはないと退けて、足が棒のようになるまで良い店を探しました。
もう諦めかけたとき、ひっそりと何かピーンとくる店が‥‥、
その名も「ほどほど」   名前が気に入りました。
 
イタリア語であって、音楽用語でもある「Moderato」という言葉があります。
「中ぐらい」という意味ですが、「Allegro Moderato」なんて書かれと、もう訳が解らなくなる難解な言葉です。
私はこの難解な「Moderato」を、中国語の「中庸」という、哲学的な意味に解釈することにしています。
その私の大好きな「中庸」という意味ぴったりの名前の「ほどほど」という店が目の前にあったのです。
 
大正解でした!
まず、信楽焼の器に乗った付き出しが豪華!  
「急いで料理が出せませんので、付き出しでごゆるりと!」 と店主「春田 修」氏のねぎらいの言葉。
 
すべて食材は信楽焼の器に乗っていました。
酒盃は、深い紺碧の宇宙の色をした「油滴天目」というのでしょうか? 
選ばれた日本酒が、濃紺の酒盃のなかでさらに魅力的に光輝きます。
野菜は自分の舌で試食し、納得した上で仕入れると言っていました。
「彩り」は徳島県上勝町の彩りが使われていました。
 
場所はJR京橋駅近くとは言えますが、詳細は覚えていません。
採算は度外視しての心意気の店と思います。
心あるみなさん、どうか寄ってあげて下さい。 06-6358-3343
イメージ 1
イメージ 2
私の大好きな阿倍野の古い居酒屋「明治屋」も、地域開発のために移転を余儀なくされたそうですが、
阿倍野のモダンなビル街の一角で、場違いな雰囲気を固持しながら続けているそうです。
めでたし めでたし!