「広場」の必要性
日本には公園や広場の文化というものは明治時代までなかったようです。
明治6年、太政官布達によって、上野・芝・浅草・深川が日本最初の公園に指定されたそうです。
ヨーロッパの街の中には、いたるところに「広場」=公園があります。
そこでは、人は自由に集まり、寝転んだり、絵を描いたり、初めて会った人と話し込んだり、一緒に歌ったり、演奏したり、ダンスを踊ったりしています。
しかしながら、そこでの出会いは「一期一会」の出会いであって、やがて人はいずことなく去っていくのです。
「田舎の愉しい音楽室」は、そんなヨーロッパの街に見られる、切ないながらも自由な「空間」を夢見ています。