第九日本初演の地

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 私たちは「四国巡礼キャラバンコンサート」というものを計画し、そのオープニングコンサートとして「第九の初演の地」でコンサートを開催し、ベートーヴェンの第九を演奏しました。

 ドイツ記念館前の野外広場で演奏を予定したのですが、寸前まで雨模様だったので、ドイツ記念館の屋内で本番を想定しリハーサルを行いました。 

 この地は、何と、「ベートーヴェンの第九の日本初演の地」なんです!
第一次世界大戦時、青島で戦ったドイツ俘虜が鳴門の大麻(タイマではありません‥?)町に連れてこられ、俘虜生活を送ったのですが、そこでベートーヴェンの第九の演奏会をしたそうです。
それが、日本での第九の初演だったそうです。

 その影響か、徳島県は知る人ぞ知る、昔から管弦楽の盛んな県でした。
昭和23年、戦後まもなく県立辻高校、池田高校で弦楽合奏が組織されています。
昭和24年に阿波高校に管弦楽団が誕生し、NHKの全国放送で紹介されました。
 当時としては画期的なことであったでしょうし、戦後の傷心の人々に勇気と、大きな希望を与えたことでしょう。 
その後、徳島県では徳島中学校、板野中学校、市場中学校、城東高校、市立高校、大学では徳島大学徳島文理大学鳴門教育大学と、続々と学校管弦楽団が誕生しています。
社会人によるマチュアオーケストラも、徳島フィルハーモニー管弦楽団、徳島交響楽団などがあり、まさに管弦楽団王国と言えるでしょう。