天地和イズム

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天地和イズム
人は就職して職業を持ったかぎり、その職においてプロフェッショナルであるし、そう在るべきであろう。
 しかし、古代、まだ貨幣による売買行動が存在していなかった頃、せいぜい物々交換が行われていた時代においては、職業意識も、プロ意識も生じていなかった。
 もっぱら、素人が自分の生活の利便のためとか、生活の潤いのためにモノをつくっていた。
 職業意識も、プロ意識も貨幣による商業取引によって次第に生み出されてきたものであろう。
 純粋なモノをつくる喜びや愉しさに浸っているより、質の良いもの、高く売れるものをつくるようになったのが職業人であり、プロの始まりである。
 そこで、もう一度古代人のように「売買しなくてよいから、純粋にアマチュアとしてモノをつくる喜びと愉しさを取り戻してみたい」、というのが「天地和イズム」です。
 古代人の自給自足の生き方を模すれば、人は飢餓に恐れることもなく、無駄な諍いを生み出すこともなく、まさしく「天と地が和するような」平和で穏やかな生活を手に入れることが出来るはずです。
 仕事や時間に追われ、恐怖と不安にさいなまれる現代の生き方に少し希望が湧いてきそうです。