アイスワイン

ドイツに留学中、お世話になっているフルートの師匠(シュタルケ先生)に感謝の気持ちを表したいと考え「アイスヴァイン」を買ってお宅に持参しました。

シュタルケ先生は 「私にはもったいない!」 と言って、
目を丸めて喜んで下さったのを思い出します。

そんなアイスヴァイン=アイスワインを今度は私が知人から頂きました!
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1794年の冬、ドイツのフランコニアの農場で、世界初のアイスワインが生まれました。その年のフランコニアは予想もしない霜に襲われ、熟した葡萄がそのまま放置されたために凍ってしまい処分することになりました。貧しい農民たちは、捨てるはずの葡萄で僅かなワインを造ったところ、とても甘みの強い、芳醇な香りのワインが出来上がりました。この奇跡的な偶然から生まれたのがアイスワインなのです。その後、一部の貴族が好んで愛飲するようになったため、「貴族のワイン」とも呼ばれ、高級品として製造されるようになります。
アイスワイン」はまさに「偶然の産物」なのですね

アイスワインが「最高級」と呼ばれる所以
アイスワインが最高級ワインと言われる理由は、特別な製造方法にあります。凍った葡萄からは通常の葡萄の8分の1程度の果汁しか搾ることができず、通常のワインの約8倍の葡萄が必要となること。葡萄を収穫せず、樹に房をつけたまま冬の到来を待つため、鳥類や昆虫の被害にあい、多くの農場が収穫減を余儀なくされてしまうこと。そして、凍っている間に葡萄を摘み取り搾汁する必要があるため、作業は真冬の極寒の早朝に全て手作業で行い、大変過酷な労働となってしまうこと