尊大な裸の王様

偉い人や金持ちの中には、他人の苦難(貧しさ、弱さなど)に平気で無関心でいられる人がたくさんいます。

赤毛のアンの翻訳家をヒロインにした朝ドラ「花子とアン」が放送されていますが、そこで登場する公爵令嬢葉山蓮子は、自分の荷物を平気で花子に運ばせます。
朝食も、部屋に運ばせ「ありがとう」の一言もなく、「もう、下がってもよろしい」という態度です。
生まれ、育てられ方によって、何の疑問も持たずにこんな言動が出来るようになるのです。

私にはこんな態度は絶対に出来ないし、またこんな輩は許し難い気がします。

私は生来マッサージなどというものを受けるのは苦手です。
貧乏性というのか、他人様にそんなことをさせるなど畏れ多い、とんでもないという感覚の持ち主なのです。

これは、子供の頃からの習性ではないかと思います。
長男は家督を相続し、家族を統括するために生まれて来たとして、指示したり、世話を焼かれることに慣れて育ちますが、
 次男、参男は「養子人間」として、周囲に気を遣い、奉仕することを旨として育てられます。
 参男の私は、マッサージを受けるなどとんでもなこという人間に成ってしまいました。

人間の性格は、兄弟構成や生い立ち環境によって作られると言って過言ではないでしょうが、
 それに甘んじ、自分の置かれた立場に何の疑問も持たずに、横柄で、傍若無人な態度を取る人間が大勢いることは確かです。