自虐礼賛

留学から帰国した直後、留学談とか、講演を頼まれることがあり、ヨーロッパの素晴らしかったこと、学んだことを話したところ、「よくそこまで反省しましたね!」と、皮肉られたことがありました。
最近よく言われる「自虐的留学観」というところでしょう‥‥。

でも、私は自己肯定で突っ走る人より、自虐的な人のほうが良いと思います。
自虐的な人は謙虚であって、ましてや他人を攻撃したりはしません。
「自虐」は改善、進歩への第一歩であるし、協調と平和への第一歩でもあると思います。
昨今「自虐的」であることは、肩身の狭い思いをさせられることもありますが、
高慢で少しの反省もない人より、むしろ称賛、礼賛されるべきではないかと思います。

「自虐の意味について」
自虐とは、大辞泉によれば「自分を虐める」事である。岩波国語辞典では「必要以上」という注釈もついている。自傷行為との関連も疑われているが、一般には自虐は精神的なものに留まる上、社会的に許容されるレベルにあるとみなされているので、自傷行為とは別個のものとして扱われる。