消費は美徳ではない、中毒症です。

朝日新聞の特集で「消費ばんざい」などというシリーズが連載されています。
寺門ジモンってタレントを始め、消費を賛美する記事が毎日のように掲載されています。
「消費こそ生きる活力」「物欲こそ人間の本質」というのが、だいたいの異口同音の内容です。
「資本主義の原則は消費だ」って、みたいにしゃあしゃあと消費を肯定しています。

アル中患者とかニコチン中毒者は酒やたばこの常習を美化し、肯定します。
そういう私も、ニコチン中毒の経験もアルコール中毒も体験してしています。
常習をやめるにつけ、TVのコマーシャル以上に、耳元で喫煙や飲酒の素晴らしさを囁き続ける、「ドッペルゲンガー(分身)」体験を持っています。
だから、TVのコマーシャルが心地よく消費を奨める手法も理解出来ます。
ニコチンやアルコールの中毒症は客観的に理解し、非難する気持ちになれる人も、「消費中毒症」に関しては、自分も含め、他人にも「病気」だとは感じません。

毎週「CM天気図」で、天野祐吉さんが厳しい評価をしている「売らんかな」の広告に、まんまとひっかかった哀れな「消費中毒患者」が、毎日「消費こそ社会の活性化」「生きる活力の基」と自分が中毒患者とも知らず物欲を満たしています。